Let's Get Lost #3にお越しいただいた皆様、Gleam Garden、Blockbusters、Winstons、What's Upの皆様、ありがとうございました。今回もなかなか面白いイベントになったんじゃないか、と思っています。 ライブ中に友達が「バンドもお客さんも、普段同じライブでは顔を合わせないような顔ぶれで面白い」と言ってくれましたが、まさに狙い通りの嬉しい一言でした。ライブ後の腕相撲大会も盛り上がって、楽しかった。誘ったバンド同士がその日のライブを通して、近付いていくのを目の当たりにすると「今日のライブやって良かったわ〜」とか、そんな気分になるのです。 次回は8月22日中野Moon Step。ちょいとお題を設け、ひと味違ったライブを企画する予定。詳細は後日発表。よろしくたのんます!
Back To Basicsとの共演は4、5年振り。Balladmen京都企画の第1回目に出演して頂いた以来である。初めて観たのは自分の地元三重は四日市のSubway BarでのAntonio Three企画でした。その普遍的パンク・ロックの熱いサウンドに打ちのめされ、即レコードを購入。自宅で拳を振り上げました。きっと、これからもずっとカッコいいままなのです。
今回は何故か全参加バンドの頭文字が「B」という謎の試み。狙いなのか偶然なのか、個人的には参加者全員の血液型がBなら面白いね、とか思ったり(ないない)。しかしながらこの偶然が産んだ絶妙な組み合わせ、何が起こるか楽しみです。なんてったてイベントのタイトルは"Break The Wall"、壁をぶっ壊せ!ですから。何はともあれ、週末が待ち遠しい。さて、弦でも張り替えるか!
"Break The Wall"vol2 @京都夜想 2015.03.07
出演/ Back To Basics, Balladmen, BLPRS, Bo!Rock→1
僕が初めてThe Replacements(以下Mats)の曲を聴いたのは、Snuffy SmileのコンピCD”I Hope The End Is Always The Beginning”に収録されたBaggageによるカヴァー、”Can't Hardly Wait”であった。「Chelseaやthe Rutsみたいな渋味のあるイギリスのバンドみたいだ!」というのが初めて聴いたときの印象。「原曲が聴きたい」と直ぐさま鈴鹿のタワレコ(片道1.5h)へと車を走らた。”それ”が収録されたアルバムは店頭には無く、代わりに"Let It Be"なるアルバムを購入。ジャケットに惹かれたのである。あの写真、あの色使い、「これは間違いなくストリートでシンガロングだぜ(意味不明)」と確信した。高鳴る胸を抑え、車に戻った俺は毟り取るように包みを引きちぎり、エンジンをスタート、ディスクをカーステレオにぶち込んだ。拳を振り上げる準備はできている。さあ、こい!...
Matsの魅力を言葉で表すのは難しい。大ヒットを飛ばすような曲もなければ、目が覚めるようなハンサムもいない。単に曲が良い、ってのもちょっと違う気がする。とにかく好きとしか言いようがない。ただMatsの曲には何度も繰り返し聴かなければ聞こえてこない”音”が隠れている。気がする。その”音”が僕の心を掴んで離さないのだ。おそらく。
現代は合理性の時代である。ネットで情報を収集、そして確認後、間違いのないものだけをカートに入れるのが主流。ハズレを引いてもまた別のボタンをクリックするだけである。御多分に漏れずこの僕もその恩恵を受けている。しかしながら、Matsの"Let It Be"はいつも僕を「そういうことじゃないんだよなぁ」なんて気分にさせるのである。
きっかけはArt Blakeyの"Night At Bird Land Vol.1"というLPであった。友人が「Jazz版のロコ・ライヴ(Ramones)だね」と形容するのも頷ける白熱のライヴ・アルバムである。昼下がりのティータイムにカフェで聴くための洒落たアレとはかけ離れている。スリリングでエキサイティングで汗臭い。そのエネルギッシュな演奏はR&RやPunkを基準に音楽を聴いている僕を充分に惹きつけたのだ。
今回はBalladmenがレパートリーにしている"Home In My Hand"という曲を紹介します。
元々は1950年代の後半~に活躍したRonnie selfという名のロカビリー歌手が書いた曲。僕が最初に知ったのはイギリスのBrinsley Schwarzのカヴァーヴァージョンで、"Nervous On The Road"というアルバムに収録されている。
「家は自分の手の中さ」と言い、旅する旅人の歌で、歌詞がとても良い。それはまさに歌う人間の人生そのものを表現しているようでもあり、歌い手によってずいぶん違った印象を与えるのではないかと思う。なので、やはり、オリジナルのRonnie Selfの淡々としたダルな歌唱が、色々想像しちゃって好き。でもBrinsley Schwarzの、ギタリストの血が騒ぐオーバードライヴの効いたリフで幕を開ける怒涛のラケンローヴァージョンも悪くないよね。ロック最高!ってなっちゃう。
Dave Edmundsなんかもカヴァーしていて、もはやパブロックの定番らしい。
とにかく、カヴァーって楽しい。「次はどの曲やろうかな」なんて考えるだけで、眠れなくなっちゃうくらい。
新しいメンバーが加入し、1年かかったが、ようやく昨年の12月に活動を再開することができた。ずいぶん長い間ほったらかしにしていたこのブログも再開することにした。自分たちのライヴイベントも、東京を中心に、なるべくコンスタントに企画していくつもりである。イベントのタイトルは"Let's Get Lost"に改めた。Chet Bakerの名唱で知られるJazzのスタンダードナンバーである。「消えていなくなろうよ。みんなのリストから僕らの名前を消してしまうんだ」と、朗らかに歌われるその歌詞は、恋に落ち、二人の世界に没頭する恋人たちの心情を歌ったものである。新しいタイトルを考えていたとき、ふとこの歌詞とタイトルが頭に浮び即決した。この歌詞のようにロマンチックな意味ではないが、自分のイベントのタイトルとしてはおあつらえ向きじゃないか、と思ったのだ。
一応、「自分らのルールで自分らがやりたいことだけをやっていく」という前向きな気持ちを込めているつもりである。他人がこさえたルールや「こうあるべき」的な押し付けのリストから、僕らの名前を消してしまうんだ!という意味なのである。
そして次回はこちら↓ よろしく!
"Let's Get Lost!" #3
03/29 (日) @鶯谷What's Up ¥1500
with/Blockbusters, Gleam Garden, Winstons