ある朝、自宅のベランダから何となしに表を眺めていると、その緑のネットの中に一羽のカラスが迷い込んでいくのが見えた。そのカラスは出口を探して、ネットの中をじたばたと飛び回り、不安気な悲鳴をあげている。どうするんだろうか、としばらく眺めていると、何処からともなく別のカラスが飛んできて、緑色のネットの上にとまった。そしてそれに続くように一羽、また一羽と、カラスが飛んでくる。すぐそばのアンテナには二羽のカラスがとまり、「大変だ、みんな集まれ」と言っているのか、空に向かって大きな声で鳴いてる。そしてその声に応えるように四方八方から続々とカラスが集まり、あっという間に20〜30羽ばかりの群れとなった。ネットの上の「仲間達」はひたすら鳴きわめいて、ネットの中の友達を心配しているようである。
しばらくネットの上でガヤガヤとやっていたが、急に何かを思いたったかのように、これまた四方八方へと散っていった。
ネットの中はもぬけの殻であった。カラス達は仲間の救出に成功したのである。
ちょっと感動したと同時に、カラスの賢さに感心した、小春日和の朝の出来事でした。
あと三日!
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