2015年3月30日月曜日

Let's Get Lost! #3 終了

 Let's Get Lost #3にお越しいただいた皆様、Gleam Garden、Blockbusters、Winstons、What's Upの皆様、ありがとうございました。今回もなかなか面白いイベントになったんじゃないか、と思っています。
ライブ中に友達が「バンドもお客さんも、普段同じライブでは顔を合わせないような顔ぶれで面白い」と言ってくれましたが、まさに狙い通りの嬉しい一言でした。ライブ後の腕相撲大会も盛り上がって、楽しかった。誘ったバンド同士がその日のライブを通して、近付いていくのを目の当たりにすると「今日のライブやって良かったわ〜」とか、そんな気分になるのです。
 次回は8月22日中野Moon Step。ちょいとお題を設け、ひと味違ったライブを企画する予定。
詳細は後日発表。よろしくたのんます!



2015年3月25日水曜日

Black Bird

 自宅マンションの向かい側には同じような高さのマンションが建っている。そのマンションの屋上には、ゴルフの練習用に緑色のネットが設置されている。
ある朝、自宅のベランダから何となしに表を眺めていると、その緑のネットの中に一羽のカラスが迷い込んでいくのが見えた。そのカラスは出口を探して、ネットの中をじたばたと飛び回り、不安気な悲鳴をあげている。どうするんだろうか、としばらく眺めていると、何処からともなく別のカラスが飛んできて、緑色のネットの上にとまった。そしてそれに続くように一羽、また一羽と、カラスが飛んでくる。すぐそばのアンテナには二羽のカラスがとまり、「大変だ、みんな集まれ」と言っているのか、空に向かって大きな声で鳴いてる。そしてその声に応えるように四方八方から続々とカラスが集まり、あっという間に20〜30羽ばかりの群れとなった。ネットの上の「仲間達」はひたすら鳴きわめいて、ネットの中の友達を心配しているようである。
しばらくネットの上でガヤガヤとやっていたが、急に何かを思いたったかのように、これまた四方八方へと散っていった。
ネットの中はもぬけの殻であった。カラス達は仲間の救出に成功したのである。
ちょっと感動したと同時に、カラスの賢さに感心した、小春日和の朝の出来事でした。

あと三日!

2015年3月17日火曜日

Let's Get Lost #3

 3月29日日曜はBalladmen主催のライブパーティ”Let's Get Lost”の第三回目があります。
今回は初の鶯谷What's Upでの企画となりました。
出演は以下の通り。なかなかいい感じにバラけたキャスティングじゃないかと思います。
オープンは19時、お暇ならどうぞよろしく。

Let's Get Lost #3
2015.3.29 日曜@鶯谷What's Up

Balladmen
Blockbusters
Gleam Garden
Winstons

2015年3月6日金曜日

Till The End Of The World(?)

 何故か中学の同級生のひとりと、何処なのか分からない家のキッチンにいる。白と銀に纏められたシステムキッチンは少し無機質で冷たい感じがしていた。白い四人掛けのダイニングテーブルが置いてある。俺はそのテーブルに腰をかけ、同級生と話している。  リビングには数人の顔馴染みが、L字型の背の低いソファに座り、小さなパーティを開いている。俺とその同級生は、一休みのため、キッチンへ来たところであった。
「今日はやけに太陽がでかいな」と同級生が言った。流し台に向かって正面の壁に窓があり、そこから空が見えている。「本当だな」と俺は言う。太陽はまるで煎餅みたいに大きく、グレープフルーツみたいに不気味に赤い。俺たちは他愛のない会話を交わしていた。内容は覚えていない。右手にはグラスを持っていて、確か中身はアルコールの類ではなかった気がする。同級生はタバコを吸っていた。彼はちらちらと太陽を気にしている。「なんか、少しずつ大きくなっていないか?」と同級生が言った。「気のせいだろう」と、再び窓の外に目をやった。
「確かに」。気のせいではなさそうだ。見るたびに太陽は大きくなり、こちらに近づいてきているように見える。徐々に空全体を覆っていくようだ。スピードが上がっていく。「なんか、やばくないか」と同級生が言った。ぞっとする感覚が背筋をつたう。そして次の瞬間には、太陽は窓いっぱいに広がり、表面のクレーターまでが見て取れた。今にも飲み込まれそうである。
「今日がその日だったのか」と同級生が叫んだ。俺たちは瞬時に状況を把握し、急いでリビングに引き返した。そしてその場にいた全員に向かって、今日が最後の日であることを説明した。
リビングの窓の外に流れる川は増水し、沸騰している。流れの激しさから只事ではないことは誰もが察している。俺たちは静かにパーティを中断し、残された時間で、それぞれが何をするべきかを考えた。不思議と誰もが落ちつき、覚悟を決めている。
俺は幼馴染みのAに、故郷に戻り、そこで最後を迎えることを提案した。Aは二つ返事で同意した。
そして階段を駆け上がり、二階で寝ていたKの体を揺すり起こし、眠気眼のKに事の成り行きと、これからどこへ向かうかを説明した。
 いつの間にか俺たちは車に乗って道路を走っていた。白いセダンだったと思う。周りの景色は黒と赤の二色だった。まるでヒッチコックの”鳥”のラストシーンのようだった。

 で、このあたりで目を覚まし、「夢やった!」っと胸をなで下ろした3月5日の朝でした。
恐ろしい夢だったけど、夢でよかった。だって、今週末は”Break The Wall vol.2”in 京都ですもの。それが終わるまでは滅びてなるものですか。風邪もすっかり良くなってるし、空は晴れて風もさわやか。準備は万端、あと2日!!

"Break The Wall vol.2" in Kyoto 夜想 19;00
出演:Back To Basics, Balladmen, BLPRS, Bo!Rock→1





2015年3月3日火曜日

Break The Wall!

 今週末はいよいよBreak The Wall vol.2 in 夜想。Balladmenとして京都で演奏するのは実に久しぶりのことである。もう2年も前から「ボロキチ関西へ呼びます」と吹いてきたもんだから、念願叶って後ろ髪ひかれる思いも解消されるというものである。僕が呼んだ訳じゃありませんけど。

 2013の夏、ボロキチEPレコ発(in 下北沢シェルター深夜の部)でのボロキチは今も記憶に焼き付いて離れないほど衝撃的なものであった。体を揺らすのも忘れ、見惚れました。感動のひとこと。そんな彼らに敬意を表して「とにかくホンモノ見てください」としか言えませぬ。
 Back To Basicsとの共演は4、5年振り。Balladmen京都企画の第1回目に出演して頂いた以来である。初めて観たのは自分の地元三重は四日市のSubway BarでのAntonio Three企画でした。その普遍的パンク・ロックの熱いサウンドに打ちのめされ、即レコードを購入。自宅で拳を振り上げました。きっと、これからもずっとカッコいいままなのです。
 そしてBLPRS、聴けば聴くほど牧歌的で暖かいサウンドに聞こえてきたのは僕だけか。それはひとえにヴォーカルの声色、そしてメロディーによるものではなかろうか、と思う。よく練られた楽曲も聞き応え充分、リズムも踊れて楽しいが、「やっぱロックは歌ですね」と納得の歌唱力。今年初ライブということで期待に胸高鳴りますね。

 今回は何故か全参加バンドの頭文字が「B」という謎の試み。狙いなのか偶然なのか、個人的には参加者全員の血液型がBなら面白いね、とか思ったり(ないない)。しかしながらこの偶然が産んだ絶妙な組み合わせ、何が起こるか楽しみです。なんてったてイベントのタイトルは"Break The Wall"、壁をぶっ壊せ!ですから。何はともあれ、週末が待ち遠しい。さて、弦でも張り替えるか!


"Break The Wall"vol2 @京都夜想 2015.03.07
出演/ Back To Basics, Balladmen, BLPRS, Bo!Rock→1





2015年3月1日日曜日

I Will Dare

 前のバンドを始めた頃だったから、もう14年程も前になるのだろうか。どおりで歳をとる訳である。

 僕が初めてThe Replacements(以下Mats)の曲を聴いたのは、Snuffy SmileのコンピCD”I Hope The End Is Always The Beginning”に収録されたBaggageによるカヴァー、”Can't Hardly Wait”であった。「Chelseaやthe Rutsみたいな渋味のあるイギリスのバンドみたいだ!」というのが初めて聴いたときの印象。「原曲が聴きたい」と直ぐさま鈴鹿のタワレコ(片道1.5h)へと車を走らた。”それ”が収録されたアルバムは店頭には無く、代わりに"Let It Be"なるアルバムを購入。ジャケットに惹かれたのである。あの写真、あの色使い、「これは間違いなくストリートでシンガロングだぜ(意味不明)」と確信した。高鳴る胸を抑え、車に戻った俺は毟り取るように包みを引きちぎり、エンジンをスタート、ディスクをカーステレオにぶち込んだ。拳を振り上げる準備はできている。さあ、こい!...
足下のスピーカーが、12弦ギターの軽快なストロークを歌い始めた。トボけたリズムに人を食ったようなギターリフが続く。すでに酩酊したシンガーがわめいている。しまいにマンドリンまで飛び出してしまった。握りしめた俺の拳は虚しく空を切った...。
2曲目、3曲目、少し聴いては次々と早送りしていくが、ChelseaやRutsのような曲は見付からない。それどころかハードコア・ナンバーあり、ピアノ・バラードありで掴みどころがない。「ハズレ」のワン・フレーズが脳裏をかすめた。諦めたくない。しかし、期待したサウンドでないことだけは確かであった...。

 これがMatsと僕との出会いであった。今では最も憧れているバンドの一つなのだから、分からないものである。
今よりもっと若くて、お金がなく、レコードもたくさん買えなかった頃には、一枚一枚、一曲一曲大切に聴いたものだった。一度聴いてだめでも、諦めず良いと思えるまで聴いたものだった。限られたお金で月に数枚を買い、急いで帰ってライナーノーツを読みながら、メンバーの写真を眺め、一曲ずつ丁寧に聴く。これが何よりの楽しみだった。
Matsの魅力を言葉で表すのは難しい。大ヒットを飛ばすような曲もなければ、目が覚めるようなハンサムもいない。単に曲が良い、ってのもちょっと違う気がする。とにかく好きとしか言いようがない。ただMatsの曲には何度も繰り返し聴かなければ聞こえてこない”音”が隠れている。気がする。その”音”が僕の心を掴んで離さないのだ。おそらく。
 現代は合理性の時代である。ネットで情報を収集、そして確認後、間違いのないものだけをカートに入れるのが主流。ハズレを引いてもまた別のボタンをクリックするだけである。御多分に漏れずこの僕もその恩恵を受けている。しかしながら、Matsの"Let It Be"はいつも僕を「そういうことじゃないんだよなぁ」なんて気分にさせるのである。



 
 



2015年2月25日水曜日

Quick Silver!

 歳をとるごとに好きな音楽が増えてきた。昔は聴いても退屈だった音楽が、ある日突然「あれ?待てよ」と、急に面白くなる。お陰でレコードは増えるばかり。「こんなにあっても聴かないだろうな」と、正直思う。もともと物には執着しない性分でもある。引っ越しで大量処分したこともある。しかし、レコードはそれを聴いていた当時を思い出させてくれるアイテムでもある。少し前に友達が遊びに来たとはには久々にNewtown Neuroticsを聴いた。相変わらず最高だった。だけどやっぱり、ちょっぴりほろ苦くなっていた。

最近では3年くらい前からマジになってJazzを聴くようになった。購入するレコードも8割はJazzである。それまでもBilly HolidayとかChet BakerなどのJazz Vocalは好んで聴いていた。ロックに食傷したときの箸休めとしてBill Evansのピアノ・トリオ物なども手元にあった。
きっかけはArt Blakeyの"Night At Bird Land Vol.1"というLPであった。友人が「Jazz版のロコ・ライヴ(Ramones)だね」と形容するのも頷ける白熱のライヴ・アルバムである。昼下がりのティータイムにカフェで聴くための洒落たアレとはかけ離れている。スリリングでエキサイティングで汗臭い。そのエネルギッシュな演奏はR&RやPunkを基準に音楽を聴いている僕を充分に惹きつけたのだ。
特にコンボの音楽的リーダーとされるHorace Silverの書いた”Quick Silver”は繰り返し何度も聴いた。スウィングする4ビートの虜になった。それは僕にとって"これぞ、ハード・バップ"な一曲となり、Jazzへの重い扉をこじ開けた記念すべき一曲となった。
そしてこの曲もまた、いつか何かを思い出させる一曲になるんだろうなと思う。

変わらずファンキーなハード・バップは大好きである。しかし、今ではしっとりとしたピアノ・トリオも、混沌としたフリー・ジャズも聴くようになった。今のところ最も夢中になったプレイヤーはJohn Coltraneだったり、Bill Evansだったりする。つまり、Art Blakeyが開いてくれた扉の向こう側で、たくさんの音楽に出会うことが出来たというわけだ。
音楽を聴くことの醍醐味、ここに見付けたり!といった気分である。これからも素晴らしい出会いが待ち受けているに決まっているのである。これだから、止められないのである。